2019.01.16
津軽バイオマスエナジーのここがすごい!~発電所生まれのトマトをお届け~
今回は、青森県平川市にある、㈱津軽バイオマスエナジー平川発電所がテーマです。
こちらの発電所では、木質バイオマス発電事業を通じて、電気だけではなく、なんと高糖度トマトをつくっています!
「発電するのは分かるけど、なぜトマトも生産しているの…?」
このような疑問にもお答えしつつ、エネルギーの地産地消や地域への貢献を目指す発電所だからこその取組みをご紹介していきます!
津軽バイオマスエナジーでは、津軽地域の森林から発生した間伐材や、りんごの栽培で発生する剪定枝などをチップに加工し、燃料としています。
かつて、りんごの剪定枝は、農家さんの家で使われるストーブの燃料だったそうですが、今では発電所の重要な火力として活用されています。
りんごの生産量が日本一の地域ならではの資源といえますね。
↑見学にお伺いしたときには、りんごの木は雪に埋もれていました!
発電出力6,250kWを誇る、当発電所では、発電することで多くの熱が生まれています。
この排熱をトマトの栽培に活用しているのです。
↑津軽バイオマスエナジー 発電設備
↑発電所の裏にあるビニールハウス。ここでトマト栽培をしています。
今回お伺いしたときに栽培されていた品種は、「アイコ」と「イエローアイコ」です。
いずれも高糖度であることが魅力の1つで、やや細長の形状も特徴的です。
↑ビニールハウスで栽培されるアイコ
さて、「アイコ」と「イエローアイコ」ですが、地元の生協、コープあおもりのお店で購入することが可能です!
今回は、コープあおもり松原店で販売の様子を拝見しました!
↑「アイコ」、「イエローアイコ」の陳列棚
↑「アイコ」を紹介したポップ
農法にこだわった産直品として売り出されていること、取扱時期が5~12月と長期間であることから、組合員さんからも好評で、
取扱外時期になると「あのトマトはないの?」と聞かれることもあるそうです。
実際に試食させて頂きましたが、トマト特有の酸味が控えめで甘みがあり、
フルーツを食べているような感覚でした!
津軽バイオマスエナジーでは、間伐材やりんごの剪定枝を利用することで、地元の森林環境を守るだけではなく、
今までは捨てざるをえなかった丸太の端材も調達し発電することで、地元の経済活性化や雇用の創出へも貢献してきました。
そして、トマト栽培では、今までは失われていた熱エネルギーを利用しているため、
再生可能エネルギーの地産地消をさらに強めた取組みだと感じました。
早いもので、このブログを始めてから1年が経ちました。
これからも、発電所の特色や地球クラブの取組みをお伝えできたらと思います。
新しい年もどうぞよろしくお願いします。