2018.12.03
再エネ発電所ってどんなところ?~コープ東北羽川風力発電所編~
今回は、秋田県にあるコープ東北羽川風力発電所をご紹介します。
風力はブログで初めて取り上げる発電手法であり、提携発電所数から見てもレアだと思いますので、少しでもイメージをつかんで頂けるような回にしたいと思います!
羽川風力発電所は、東北3生協(みやぎ生協・いわて生協・コープあきた)を中心に、北都銀行、ウェンティ・ジャパン(秋田市)、市民風力発電(札幌市)の6社の出資のもと、
2016年10月より稼動を開始しました。
(地球クラブ作成)
発電事業の目的は、やはり「原子力に頼らない、再生可能エネルギーを中心とした発電の活用と推進をはかること」。稼動開始以降、各生協の再生可能エネルギー利用へ貢献してきました(地球クラブによる調達もその1つといえます)。
☆羽川風力発電所の概要は、地球クラブHP内でも紹介していますので、是非あわせてご覧下さい。
地球クラブ『電気の産地』ページ→https://earth-club.co.jp/supply/index.html
さて、羽川風力発電所では合計3基が日々発電していますが、それぞれに名前が付いているんです!
まず1基めは、「風のつばさ」
続いて2基めは、「風のめぐみ」
3基めは、「風みらい1号」
実は、この3基の名前はみやぎ生協・いわて生協組合員さんによる応募のなかから選ばれたもの。
風力発電3基のうち、2基はみやぎ生協、1基はいわて生協が建設の投資をしています。
また建設にあたっては、組合債も含まれており、「震災からの復興を」「未来の子どもたちに安全・安心なエネルギーを」といった組合員の皆さんが想いが強く込められています。
組合員さんのなかには、お孫さんの名前が発電所に残るようにされた方もいらっしゃるようです。
発電所を訪問した職員からは、「発電機の真下に立ったとき、その大きさや迫力に圧倒された。」そして、「当たり前のように吹いている風が大きなプロペラを動かし、発電しているすごさを改めて感じた。」と教えてもらいました。
これほどスケールの大きい発電所を建設するとなると、当初、地元の方からは機材を運び込むために森の木を一部伐採することに対する意見もあったようです。
しかし、伐採した木がCO2をO2に変える量と、風力によって発電することによってCO2を排出しなくなる量とを比較した場合、風力発電を行う方が断然環境保全である旨をお伝えしたところ、ご納得頂けたとのことでした。発電所の開発にあたっては、「環境に優しいことをしていきたい」など、目指す方向が同じだということをしっかり確かめ合う必要があるんですね。
羽川風力発電所は、地域住民の方々の想いもエネルギー源になっていると感じられるような、地域主導型の風力発電所といえるのではないでしょうか。
これから寒い季節を迎えるにつれ、秋田県では風況にも恵まれ、発電量も増えると思われます。
引き続き、地球クラブでも調達させて頂きますので、よろしくお願いします!