2018.10.25
福島県北農民連&福島県りょうぜん市民共同発電所を訪問!
10月18日に、福島県北農民連の事務所とりょうぜん市民共同発電所へおじゃましました。
今回は、福島県北農民連の服部さんにお話頂いたこと、そこから感じたことをお伝えします。
福島県北農民連 事務局長 服部 崇さん
2011年3月11日に起きた東日本大震災そして原発事故は、福島県に住む方々の人生を大きく変えてしまいました。
震災から7年以上過ぎた今もなお、放射性物質の基準値を下回っているにも関らず、福島県産の野菜や果物に対する風評被害は続いているそうです。
福島県りょうぜん市民共同発電所は、このように甚大な被害をもたらしてきた原発に頼らないという強い意志の元、農民連さんを中心に地域の方からの出資によって、つくられました。
福島県りょうぜん市民共同発電所
まず、服部さんにお伺いしたことは、発電所運営開始までの道のりのこと。
農業とエネルギーをどのように結びつけられたのか、とても興味がありました。
再生可能エネルギーの活用において、先進的な事例が多いドイツへの視察や、大阪府のNPO法人の方々との交流からノウハウを学びながら、
地元の方々を巻き込み、事業を進めていかれたそうです。
地域に根ざした農家の皆さんだからこそ、土地や工事・保安点検の会社に関する情報のネットワークをどんどん広げ、巻き込むことができたのです。
お話を伺うなかで、この言葉がとても印象に残っています。
「どうして再エネに本気で取り組まなければならなくなったのか」
「原発より再エネというのはもちろんだが、だれが主体となって進めていくのか」というものです。
「福島県内で再生可能エネルギーの発電所を普及させていくとはいえ、外部の企業が投資して運営するのでは、地元でお金が回らない。」
そこで、ソーラーパネルを囲む柵は、地元森林組合の間伐材を用い、設置や整備も地元の方にお願いするなど、地域にお金も循環するような体制をつくられています。
間伐材でつくられた柵
福島県北農民連は、産直センターふくしまとして、コープふくしまなど東北6県9生協が加盟するコープ東北・共同購入の産直産地です。
福島農民連・福島県北農民連と地球クラブの関わりは、コープふくしまのご紹介から始まり、発電した電気も地球クラブを通じて供給頂いています。
服部さんは生協の組合員の方へお話される際、「産直センターふくしまの食べ物だけではなく、電気(「COCOENE」ソフトでんき)も買ってください」と呼びかけて下さっているそうです。
「食も電気も産直産地」のつながりが築かれており、この取組みは、地球クラブでもより広めていきたいと思っています。
福島県の現状や地域の方々の想いを知り、寄り添うためには、やはりその場所に足を運び、自分の目で見る・耳で聴くことが大切なのだと痛感しました。
服部さんへはまだまだお話頂きたいことがたくさんあります。
発電所と果物狩りのツアーへ参加させて頂くなど、時間をかけて共有させて頂きたいと思っています。
産直カフェ外観
ぶどう(福島県北農民連HP:http://www.f-nou.com/kenpoku.htmlより)
改めまして、福島県北農民連の皆さま、お話と発電所見学の機会をいただき、
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします!