2018.01.12
発電所でのお仕事を知る~野田バイオマス発電所②~
前回に引き続き、㈱野田バイオパワーJPで働く中野さんへお話を伺います。
地球クラブ(以下 地):東日本大震災後、大きなキャリア転換をされた中野さん。実際に働いてから感じる、野田バイオマス発電所ならではの特徴とはどのようなものですか?
中野さん(以下 中):燃料材として、バーク(木の皮)を有効活用していることですね。これまでバークは産廃処理するしかなく、かつ処分料も高いため、林業従事者に煙たがられていたんです。
しかし私たちの発電所では、そのような負荷が高いバークを積極的に引き取ることで、地元への貢献が出来ていると思っています。
地:バークを燃料として活用することは、とても画期的なことであり、野田バイオマスの大きな強みになっているんですね。
左がバーク(木の皮)、右が木質チップです。
―中野さんが感じる野田バイオマス発電所の強み、実は仕事での苦労話にもつながってるようです。
中:しかしながらバークを燃料として利用することは、熱量が低いことや、送り込むときに詰まりやすいといった弱みもあります。配送リスクの改善には苦労をしました。
地:様々な試行錯誤を繰り返しながら、電力の安定供給が行われていることが分かります。中野さんがこのお仕事をされていて良かったことは何でしょうか?
中:計画通りに送電できた時です。自分の経験が積み重なっていくにつれ、あらかじめリスクを想定して対策できるようになったときにやりがいを感じます。
配管の漏れがないか点検する中野さん
地:最後にこれからの中野さんの目標ややりたいことを教えて頂けませんか?
中:発電所の設立当初、地元の方からのお声は全てが前向きというわけではありませんでした。しかし地域のつながりを大切にしながら発電所を動かしていくなかで、あたたかいお声がけも多く頂いています。今後も地域への貢献をさらに進めていきたいです。
―今回はありがとうございました!